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水中ロボット教室

概要

海は地球温暖化と大きな関係を持っています。また、魚などの水産資源、レジャー、船舶による海運交通、海底油田などの海底鉱物資源など、人間社会と深く関わっています。
この海の中の過酷な環境下では、水中ロボットが活躍しています。

NPO水中ロボネットでは第1線で活躍する研究者が小中学生を対象として、水中ロボットの役割やしくみ、その活躍を分かりやすく紹介する「水中ロボット教室」を実施します。
また、誰にでも作れる水中ロボットの作り方を紹介します。みんなで、海と水中ロボットのことを考えましょう!

講演はオンライン(Zoom Webinar 利用予定)で参加は無料です。

 
海氷の下を自律航行する水中ロボットMONACA
(東大生研)
教育用水中ロボット CHVIS
(神戸高専)

日時

第1回講演 2021年12月18日(土)~19日(日)
第2回講演 2021年12月25日(土)~26日(日)
第3回講演 2022年01月08日(土)~09日(日)

第2回と第3回講演会は、第1回講演会のビデオを流します。
第2回と第3回講演会では質問はオンラインで受け付け、後日回答します。

参加登録方法

参加を希望する方は、下記のリンクから登録をお願いします。
登録すると、接続先のURLが登録したアドレスに送られます。
連絡される接続先URLは登録した方の専用のURLになります。公表したり、他人に教えたりしないで下さい。

参加登録はこちら 

このURLから登録することにより、第1回講演から第3回講演まで参加することができます。

主催 特定非営利活動法人日本水中ロボネット
助成 日本財団「海と日本プロジェクト」

問い合わせ先

お問い合わせは、下記までお願いします。

Urobo_room(at)googlegroups.com

 (at) を @ に置き換えて下さい。

プログラム

第1回講演 12月18日(土)~19日(日)
後半の5分間は質疑応答時間です。
① 海を拓く自律型海中ロボット
東京大学准教授 巻俊宏
12月18日(土) 13:30-14:00 
② 地球環境予測と水中グライダー
日本水中ロボネット 理事 西村一
12月18日(土) 14:10-14:40 
③ 水中ロボットで魚を放し飼いに!?
東京海洋大学教授 近藤逸人
12月18日(土) 14:50-15:20
④ みんなで作ろう!遠隔水中ロボットの仕組み
神戸市立工業高等専門学校講師 小澤正宜
12月19日(日) 13:30-14:00 
 ⑤ 磯焼けを防止するウニ駆除ロボット
東京海洋大学教授 田原淳一郎
12月19日(日) 14:10-14:40

 

第2回講演 12月25日(土)~26日(日)
第2回講演会は、第1回講演会の再放映です。
① 海を拓く自律型海中ロボット
東京大学准教授 巻俊宏
12月18日(土) 13:30-14:00 
② 地球環境予測と水中グライダー
日本水中ロボネット 理事 西村一
12月18日(土) 14:10-14:40 
③ 水中ロボットで魚を放し飼いに!?
東京海洋大学教授 近藤逸人
12月18日(土) 14:50-15:20
④ みんなで作ろう!遠隔水中ロボットの仕組み
神戸市立工業高等専門学校講師 小澤正宜
12月19日(日) 13:30-14:00 
  磯焼けを防止するウニ駆除ロボット
東京海洋大学教授 田原淳一郎
12月19日(日) 14:10-14:40

 

第3回講演 1月8日(土)~9日(日)
第3回講演会は、第1回講演会の再放映です。
① 海を拓く自律型海中ロボット
東京大学准教授 巻俊宏
1月8日(土) 13:30-14:00 
② 地球環境予測と水中グライダー
日本水中ロボネット 理事 西村一
1月8日(土) 14:10-14:40 
③ 水中ロボットで魚を放し飼いに!?
東京海洋大学教授 近藤逸人
1月8日(土) 14:50-15:20
④ みんなで作ろう!遠隔水中ロボットの仕組み
神戸市立工業高等専門学校講師 小澤正宜
1月9日(日) 13:30-14:00 
 ⑤ 磯焼けを防止するウニ駆除ロボット
東京海洋大学教授 田原淳一郎
1月9日(日) 14:10-14:40

発表の内容

海を拓く自律型海中ロボット

東京大学准教授 巻俊宏

資源開発、漁業、環境調査、土木工事、学術調査など、海の中を調べるニーズはいろいろあります。しかし、人間が手軽に潜れるのは数10メートル程度しかありません。
海中ロボットは人間に変わって海の中を観測するツールです。その中でも、ケーブルなしで全自動で活動する自律型海中ロボット(AUV)が注目を集めています。本講義では、海中ロボットの概要を説明するとともに、当研究室で開発した自律型海中ロボットやその観測結果を紹介します。

 

磯焼けを防止するウニ駆除ロボット

東京海洋大学教授 田原淳一郎

うみの砂漠化と呼ばれている磯に海藻が生えなくなる原因としてウニが挙げられています。
お寿司のおいしいネタとなるウニですが食欲が旺盛で増えてしまうと海藻を食べ尽くしてしまいます。
そのため、震災のあった東北地域ではウニの食害による磯焼けが問題になっています。
参考URL: https://www.mirai-kougaku.jp/eco/pages/191220.php

 

水中ロボットで魚を放し飼いに!?

東京海洋大学教授 近藤逸人

穏やかな海に設置した生けすで魚を養殖すると、餌の食べ残しなどで環境に負担を掛けることになります。狭い環境に沢山魚を入れて育てると、病気が蔓延しやすくもなってしまいます。流れがあって自然に浄化される沖合いで養殖ができれば良いのですが、台風が来ると海が荒れて生けすが壊れてしまいます。
そこで、水中ロボットが牧羊犬のように網無しで魚を放し飼いにできないかという研究が行われました。

 

みんなで作ろう!

遠隔水中ロボットの仕組み
神戸市立工業高等専門学校講師 小澤正宜

世の中には水中ドローン、ROV、AUVなど様々な水中ロボットがありますが、作ってみたいけど難しそうと思ったことはありませんか?
これらの水中ロボットの構成を、市販の工作キット程度まで簡単にした教育用水中ロボットCHVIS(チビ)を使って説明します。
皆さんもここから水中ロボット制作の第一歩を踏み出しましょう。

 

地球環境予測と水中グライダー

日本水中ロボネット 理事 西村一

世界で最も多く活躍している水中ロボットは何でしょう? 実は3,800台以上のアルゴ・フロートという自動浮沈型漂流ブイが水深1000mまでの海を観測しています。それによって、エルニーニョ現象など数か月を超える気象予測が画期的に改善されました。

数十年を超える地球温暖化の予測のためには、さらに植物プランクトンなど海洋生態系のデータを集める必要があり、それには自動浮沈しながら滑走して水平移動も可能な水中グライダーが期待されています。
限られたバッテリーでできるだけ長期間、広範囲の海洋を調べるには翼をどんな形状にするといいのでしょうか? それを調べるために、ペットボトルとプラバンを使った水中グライダーを自分たちで作ってテストしてみましょう。

君も作ろう、海中観測グライダー
http://chikyu-to-umi.com/robocon/Glider/index.htm

工作マニュアル最新版
http://chikyu-to-umi.com/robocon/Glider/sf_bottleA.htm

ペットボトル製水中グライダーの試験風景(東大生産研)
https://www.youtube.com/embed/qUmdmgRbXDw

 

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